ふらっとミラ旅。

ミラ旅第2弾は(有)岩崎自動車工場/福祉車両専門店さんでレンタルした福祉車両に乗って指宿へ。車椅子に乗ったまま電動リフトで乗車出来るので、本人も楽だし介助する人の負担も軽減される上、ハイエースベースの車両が半日(8:30~17:30)でなんと10,000円という超絶良心価格。車椅子だからと遠出を諦めている方に強い味方です。
(有)岩崎自動車工場 鹿児島市伊敷1-7-47 TEL.099-220-3524 FAX.099-220-3542

フラワーパークかごしま

南国オブ南国で花と緑に包まれる極上の時間
鹿児島の桃源郷は指宿にあり!?

気持ちよく晴れた冬の朝、市内へ向かう車の列を横目に見ながら国道225号線をひたすら南下すると、1時間半ほどで指宿市山川にあるフラワーパークかごしまに到着。車を降りると眼前にはどーんとそびえる開聞岳。思わず拝みたくなる最高の景色。障害者用駐車場から正面玄関までの路面が少々でこぼこしているのはシンボルツリーであるアコウの根がアスファルトを持ち上げているからだそう。樹が元気な証拠なので入園の際には歩行や車椅子の走行に気をつけて。受付の横にはたくさんの車椅子と電動車椅子も2台準備されているので、広い園内を歩くのが不安な方はこちらで借りるもよし、園内を無料で周遊するバスや1時間500円で借りられるカートで移動するもよし、障がいのある人や高齢の方にとってはありがたい設備が充実してます。

 広い園内はゆっくり回って1時間ほどのルートから足腰に自身のある人向けまでいくつかのルートがあるので、入園時に貰えるマップで確認しながら好きな道へGO。今回はショートカットした30分ルートを特別に職員の川原さんに案内して頂きました。海の方へ向かうにつれ上がり坂になるけれど全体的に穏やかな傾斜なので車椅子でもそれほどきつくない、と思います。ずっと車椅子押してもらってたので説得力薄いですが。
 惜しくも花の少ない時期に来てしまったけど、それでも初めて見る外国の花や珍しい植物に気持ちがアガりました。特に心に残ったのはすくっと林立する美しい松林。全国的に蔓延している松枯れ病を防ぐために樹幹注入をして保全に務めているそうで、その努力に頭が下がる思いでした。
 天気のいい日に自然の中を散策するだけで心も体も軽くなるのを実感し、当たり前と思ってた風景は誰かの努力で保たれてることを知った有意義で贅沢な時間となりました。ありがとう植物たち。次は花いっぱいの季節に絶対また行こう。と心に誓うのでした。

道の駅山川港 活お海道

かつおかいどう、ではなく、いおかいどう。
美味しい魚は港に限る

散策でおなかも空いてきたし時間的にも良い頃合いということで、お昼はフラワーパークからは車で15分ほどの道の駅山川港活お海道へ。平日の昼間だというのに駐車場はかなりのみっちり具合。幸い障害者用のスペースが空いていたので止めさせてもらい、いざ中へ。建物へ入るスロープがかなり穏やかでしかも末広がりに広い。これくらい角度が穏やかだと自力で車椅子を漕ぐ人にはとてもありがたいのです!階段登るのがつらい人やベビーカーにも優しい設計が嬉しいですね。がしかし。物産館である店内はちょっと窮屈。棚と棚の間が車椅子がやっと通れるくらいの幅なので、商品を物色している人とすれ違うことが出来ず、何人かの方に道を譲って貰う羽目に。その度にすみません と謝っていたのですが、悪いことをしたわけじゃないのですみませんじゃなくて(道を譲って下さって)ありがとうと言えばよかったんだと後で思いました。

 それでも店内をくまなく見て回り、新鮮な地元野菜や指宿名産のスナップエンドウ、山川と言えば!の鰹節、それも最高級の本枯れ節の削りたてが安くてテンション上がってしまい色々買い込んでしまった。通路幅は狭くても陳列台は低めに設定されているので手に取りやすくて助かりました。食堂では港を一望できる窓際の席に案内してもらい名物のかつおの料理をいただく。鰹は刺身かタタキに限ると思い込んでいたのでかつおカツにはびっくりというか関心! タタキよりも火が通り外はサクサク中はしっとり、臭みもなくて美味しい。個人的には魚のアラで出汁をとっている味噌汁が実家の味に近くて感激。やっぱり餅は餅屋、魚は漁港が一番。漁港で食べる魚料理が美味しいのは海風と風景も隠し味になってるからに違いない。

指宿温泉 砂むし会館『砂楽』

埋められ、蒸され、なぜか天国。
諦めていた人に朗報!
砂むし体験を誰にでも。

ミラ旅の最後は砂むし会館『砂楽』へ。 今や国内のみならず海外からの観光客も多い、抜群の知名度を誇る施設ですよね~!と言いつつ、実は一度も体験したことなかったので今回初めてチャレンジしてみることに。まずは2階のフロントで受付。歩行が困難な方や車椅子の方はエスカレーター横のスロープで建物に入るんですが、入り口が手前に引くタイプのドアでさらにインターホンを押して解錠したもらう必要があります。入ったらエレベーターで2階に上がり入浴料を払って身長を告げると体に合った浴衣を手渡されます。そして再び1階に戻り脱衣所で浴衣に着替え海岸へ、という流れ。(このへんはバリアフリーの観点から見ると残念な点。せめて受付が1階なら!)

ここで朗報なのが2017年の10月から運用が始まったシャワー個室棟の存在。身体的理由や宗教上の理由などで共同脱衣所を使えなかった人にとって願ってもない施設で、3室のうち2室は車椅子で使えるよう広い造りになっています。
 ここから階段昇降機のついた専用の車椅子に乗り換え砂浴場へ。最初だけちょっと怖いけど下は見えないし、ゆっくり降りるので心配ナシ。軽く掘られた場所に横たわると専門のスタッフが常に体調を気遣いながら砂をかけてくれます。熱さはそれほどでもないけれど、とにかく砂の重さにびっくり。17~18㎏くらい、とのことでしたが、気合を入れないと身動きすらままならないとは!
 でも段々この重さが心地よくなってきます。ついでに波の音も相まってまぶたも重く・・・。
 目安の10分で切り上げましたが、あと20分いたかった!上がったら腰と肩が軽くなっていたのに感動。砂むし温泉すごい!大勢の人が良いと言ってるのもやっぱり良いんだなぁ。車椅子だから・・・、更衣室が・・・と諦めていた方、これからはどんどん利用して砂むしの良さを存分に味わいましょう。