ミラ旅アイキャッチ

ふらっとミラ旅。

トヨタレンタリースさんの福祉車輌で行くミラパズ流プチ旅行、名づけて「ミラ旅」!第一弾は車椅子の方でも出かけやすい姶良市&霧島市の『食・遊・泊』スポットを巡ってみました。
 まずは鹿児島市西田にあるトヨタレンタリース新幹線鹿児島中央駅西口店さん(店名は長いが駅から近い)で福祉車両をレンタルし、麗らかな5月の薩摩路へいざ出発!
 行きは10号線をのんびりドライブ。国分敷根の交差点で220号線へ入り錦江湾を間近に感じながら車を走らせること約15分。黒酢の町福山に到着。お昼にはちょっと早いけど、日本で初めて黒酢レストランを始めた桷志田(かくいだ)さんでランチを頂くことに。

黒酢の郷 桷志田(かくいだ)

あれも、これも、食べたい、欲しい!

車椅子でもらくらく過ごせる。

 建物入口は1階部分を大きく内側に引き込む作りで、大型バスも楽々入る大きな車寄せという感じの広いスペースがあるので、雨天時でも車椅子の人が濡れることなく店内に入ることができます。入口ドアから二方向に二カ所スロープが敷設されているのが地味に凄い!普通は一カ所でも御の字だというのに。
入口入ってすぐ右手に車椅子も3台置いてあります。歩けるけれど歩いて壺畑を散策するのはしんどい、という方でもお店の方に言えば快く貸していただけますよ。1階は大部分が黒酢や加工品の売り場になっていて殆どの商品が試飲・試食できます。ただしどれも美味しいのであれもこれも欲しい!となるのは必至です。

 黒酢作りの工程がパネルで紹介されている廊下を進み外へ出ると段々畑状態の壺畑が目に飛び込んできます。通路は緩やかなスロープになっているので車椅子を押してもらって壺畑の中ほどまで行きました。初めて見た本物のかめ壷は初夏の光を受けてキンゴキンゴ!
 背後の錦江湾と桜島に映えて初めて来たのにとても懐かしい気持ちになってしまいました。
 さて美しい景色のあとは美味しいものと相場は決まっています。2階のレストランへレッツゴー!車椅子と同行者1名でいっぱいになるけれどちゃんとエレベーターも設置されています。1階にももちろんありましたが2階には多目的トイレが二カ所もあります。
 テーブルが低めで車椅子で食事する人にはとても有難い!全面ガラス張りの窓から壷畑や桜島を見ながらゆったり食事が楽しめました。

フルーツパーク 霧島さくら農園

「私をお採りなさい」とささやく

完熟ぶどう達と戯れて。

 次は福山町から車で約40分。霧島市国分重久にあるフルーツパーク霧島さくら農園さん。ここもまた初めての場所で、かなりの高地にあるのね?!と驚きましたが、果物を育てるのに適した環境と聞いて納得。
 さくら農園さんはその耕作面積と育てている品種の数(なんと葡萄だけでも20数種類)で県内どころか「日本で多分1位だと思います」な規模だそう!
 農園なので基本的に駐車場やレストラン以外の地面は「土」です。なので車椅子では移動しづらいですがバリアフリーを植物にまで求めてはいけません。踏まれてもじっと耐えている植物のためにもここは少々我慢して同行者の力を借りて進みましょう!

 テニスコートがすっぽり入りそうな広いビニールハウスには幾本もの葡萄の樹が四方に枝を伸ばし、たわわに実った実が『私をお採りなさい』とばかりに輝いています。
 車椅子に座ったままで葡萄の枝をハサミで切るのは難しいのですが、それでも一般的な観光農園に比べて実のなる枝を低めに抑えて育てているそうなので、収穫の楽しさを味わうことができると思います。
 お店で買うとかなり高価な種類の葡萄もここでは全種類1kg1,500~3,000円という破格値で狂喜乱舞!去年の11月にオープンした産直販売所では新鮮な野菜や果物の加工品も買えるし2階のレストランでは雄大な霧島連山を見ながら焼肉を、7月からはハウス内の葡萄の木の下でバーベキューというなかなか他にはない体験もできますぞ!

フォンタナの丘 かもう

完全バリアフリー、全室内湯付!

カラダとココロへの心遣いに感謝。

ミラ旅の最後は姶良市蒲生のフォンタナの丘かもうさんへ。
 全て県内産の木材を使った木造平屋建ての外観は圧巻!これだけの大きさの木造平屋はなかなか無いそうで県内一の規模だそうです。駐車場も広く障がい者用のスペースも正面玄関の前に数台分確保されています。
 玄関を入ると正面にフロント、左手にレストラン、右手に産直市場があります。天井が高いので開放感が半端なくて気持ちいい~!
 お話を伺った山野社長によると、「身も心も健康になっていただける場所を作りたかった。」とのこと。だから館内は禁煙、レストランも地元のオーガニック食材を使用し、薬草で作ったお酒や料理も提供しているのだそう。

 今回は日帰り旅行なので泊まれなかったのですが、宿泊棟を見せて頂き感激。車椅子が2台余裕ですれ違うことの出来る広々とした廊下はなんと檜!土足でお邪魔するのが申し訳ないほど。庭に面した窓は縦長で、車椅子の低い目線でもしっかり外の景色を堪能できる心遣いがとても嬉しい。完全バリアフリーのお部屋が一室、その他の部屋も洗面台の下は扉が無い造りで車椅子で真っ直ぐ使用できます。しかも全室檜の湯船が嬉しい内湯付き。
 山野社長の息子さんは難病の「HAM」を診療・研究なさっている医師で、その関係からHAM患者さんが描かれた鹿児島の風景画が全ての部屋に飾られています。色鉛筆の優しい色使いがとても素敵です。そしてふと気づく。この部屋時計が無い!と。
 理由をお聞きしたところ、時間に追われている人が多い現代なので、ここに来たときくらい時間を忘れて欲しいとの想いで部屋にもレストランにもホールにも時計はナシ。開館当初は部屋にテレビもなかったそうですが、緊急時のことを考えてテレビだけは置くようにしたそうです。
 鹿児島市内からも近いし、蒲生八幡神社の大楠にも近い。フォンタナの丘かもうさんオススメですぞ!